福祉のこと

【超高齢社会】独居と同居、どちらが幸せ?

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、妻の実家への帰省を予定し、家族4人ウッキウキでした。

息子は、「あしたの、あしたの、あしたは、おばあちゃんち?」と数日前から1日1日数えながら、その日を待っていました。

私も連休に入る直前の仕事は、16時頃から次の日のことを考え、胸が高なりましたー。

そんなに楽しみにしていた帰省も行ってしまえば、本当にあっという間で、帰りの車内は、それぞれが物寂しさを抱え、空の色を眺める始末でした。

そこで、私は閃いたんです!

旅行とか、好きな子と付き合う時って、その日(結果)を迎えるまでが楽しい感覚って、ありますよね!?

そんでもって、その付き合う付き合わないくらいの時が、めちゃくちゃドキドキわくわくじゃなかったですか!?

ということは、もう少し先に大きな目標やゴールを設定して、長めの準備期間を持てば、ながーく楽しみな時間が作れるじゃんと!(きっと誰もが考えたであろう・・)

今回は、帰省して気になった高齢者の単身世帯の増加について、まとめます。

1.65歳以上の一人暮らしが増加傾向

65歳以上の者のいる世帯は、全世帯の約半分(49.4%)にまで増えています。

また、一人暮らしの世帯も増加傾向です。

現在、夫婦世帯であっても、夫婦同時に亡くなるわけではありません。

どちらか一方が先に亡くなり、一方は、ひとりで生きていくことになります。

つまり、夫婦世帯も、一人暮らし予備群です。

図1-1-8 65歳以上の者のいる世帯数及び構成割合(世帯構造別)と全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合出典:内閣府ホームページ:第1章高齢化の状況

グラフ1:65歳以上の者のいる世帯数と全世帯数に占める割合の推移を表すグラフ。出典:公益財団法人長寿科学振興財団ホームページ:高齢者の独居問題

高齢化が進み、その分、死亡する人数も増えます。

さらに高齢世帯の一人暮らしは増加することは明らかです。

年を重ねても幸せに生きる方法を今のうちから考えていく必要がありますし、家族の立場としても、どういう関わり方をしていくのか、話し合う機会は必要だなと思った、ゴールデンウイークの昼下がりです。

2.独居と同居の満足度は、独居が高い

上野千鶴子氏の「在宅ひとり死のススメ」の中で、

主婦は社会人と呼ばれず、男性が行ってきたのは「会社人」であって「社会人」ではない。

「会社人」なので、会社を離れたら通用しないのももっとも。

さらに、男性の会社人は利害関係にもとづくものばかりで、利害を離れた人間関係を持たないのもかもしれない、との記載があり、なんとなく考えていたことを言語化してもらえたーって感じでした。

さらに、「孤立した生」と表現されており、その点が言い得て妙だと思います。

会社員時代はバリバリ働き、周囲からも求められるが故に、会社外でのコミュニティへの参加を敬遠する(そんなことを考える余裕も、必要性も感じないくらい忙しいこともあるかもしれません)生き方が、組織に属さなくなった途端に、社会から孤立してしまうんだと思います。

ここで勘違いしてはいけないと思うのは、独居=孤独ではないということです。

長い期間、ひとりで生活している方は、頼れる友人を持っていたり、自分の時間やお金の上手な使い方を知っていたりと、主体的に生きている方が多いです。

そういう現状からも、仕事一筋で頑張ってきたお父さん達が、危険な気がしています。

上野千鶴子氏の言う「選んでおひとりさま」か「余儀なくおひとりさま」によるようです。

人生の満足度という観点からも、同居者がいるから安心と言ってられないデータも出ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:続老後はひとり暮らしが幸せ 辻川覚志 

この調査などから、

  1. 慣れ親しんだ家から離れない
  2. 金持ちより人持ち
  3. 他人に遠慮しないですむ自律した暮らし

の結論に至るとの事です。

何となく、親が一人になったら、家に呼んで一緒に暮らすというイメージを持っていましたが、それによって互いに幸福度が下がる可能性があるということは、念頭に置かないといけないですね。

親にとっての幸せを、子としても考え、穏やかに尊重していきたいものですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!