1.ソーシャルワークとは
ソーシャルワーカーを始めて、何だかんだで16年目です。
ソーシャルワークを語る前に、日本の現在地を確認してみましょう!
内閣府が出している日本の高齢化の推移と将来推計(2019年10月集計)を見てみます。
総人口が減少する一方で、高齢化率は上昇を続け、令和18(2036)年に33.3%で3人に1人が高齢者。これから13年後です。
令和24(2042)年以降は65歳以上人口が減少しますが、高齢化率は上昇を続け、令和47(2065)年には38.4%に達して、国民の約2.6人に1人が65歳以上となる社会が到来すると推計されているんです。
つまり、とんでもないおじいちゃん大国なんです。でっけぇ老人ホームっすね。
そんな状況となれば、病気や障害、経済的な困窮などの生活の直結する課題の発生が想定されます。
これからの日本にとって、ソーシャルワーカーは、より時代に求められることになると思っております。
内閣府ホームページ 高齢化の現状と将来像より
本題はここからです。
じゃあ、そのソーシャルワークとやらって、なんなんっ?て、ところですよね。
ソーシャルワークは、社会的な問題や困難を抱えている人、生活がうまくいかない、立ち行かない人たちをサポートする、といった幅広い分野にまたがる活動です。
多種多様な方々の生き方を尊重することが、ソーシャルワークやと思うとります!
では実際に、どんなことをしているのかをご紹介します。
(1)相手の悩みを聞く
ソーシャルワーカーは、困っている人の話をよく聞いて、どういったサポートができるかを考えます。
悩みや課題を抱えている人は、自分の想いを言葉にするだけも気持ちが楽になる、ということが多いです。
ソーシャルワーカーは、その人が困っている背景を理解し、適切なサポートを一緒に考えます。
(2)経済的な問題を解決する
お金がなかったり、仕事がみつからなかったりすると、生活は成り立ちません。
ソーシャルワーカーは、そういった方々が、生活費や仕事を得るための社会的な資源(社会保障制度等)につなげます。
たとえば、お金の支援制度や仕事を見つけるためのプログラムなどを紹介したり、一緒に行動しながら、進めていきます。
(3)人間関係を再構築する
家族や友達との関係がうまくいかないと、人は悩むことがあります。
「人間が抱える悩みは、すべて人間関係だ」と心理学者のアドラーも言っているくらい、現場でも本当に多い悩み事です。
人間関係の悩みを解決するために、カウンセリングやグループワークなどを行います。
これによって、コミュニケーションの方法を学んだり、自分の気持ちをうまく伝える方法(アサーションとか言ったりします)を身につけていくサポートをします。
(4)みんなが参加できる社会を作っていく
障害を抱える方や高齢者など、社会参加が難しい人たちが、みんなと共に過ごせる場を作ります。
たとえば、地域のイベントを企画することで、普段は関わり合いのない健常者と障害者が、一緒に活動することで、自然と触れ合う、時間を共にしている、ということから始めることを目指しています。(個人の見解)
2.まとめ
ソーシャルワークは、社会的な問題や困難を抱えている人を支え、自分の人生を自分の足で歩めるようにするための現代社会にとって必要な仕事だと思っています。
ソーシャルワーカーは、悩みを聞いたり、お金や仕事の問題を解決したり、人間関係を改善したり、みんなが安心して過ごせる場所、社会を作るために活動しているんです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!